携帯・デジカメ

無視出来なくなったケータイ小説

200pxmova_p213i_prosolid 2007年の書籍年間ベストセラーが発表された。それによると、なんと文芸部門の3位までがケータイ小説と呼ばれる今時の女子中高生に愛読されている素人小説が売れていると言うのだ。

その中の1位は、上下巻で200万部の売れ行きをし、映画化にもなった「恋空」美嘉著の作品で映画も公開1ヶ月で240万人の動員となった。

2位はメイ著の「赤い糸」上下巻で100万部、3位は1位と同じ著者美嘉による「君空」だった。5年ほど前に登場したこれら携帯電話やPCをツールとした小説は、主として10~20代の女性の物語をテーマにしたもので文章はつたなく、純文学とは思えないストーリーの構成から異端視されてきたものだ。

 老舗の文芸誌もその動向は無視できなくなり、文学は時代を反映するという説明によりこの分野での作家探しさえ始めている。本離れが進みつつある昨今にこのような形での本を売る仕組みが出てきたことはまさに時代を反映した流れと言える。ちなみに、全部門での1位は坂東真理子著の「女性の品格」、2位は田村裕著「ホームレス中学生」、3位渡辺淳一著「鈍感力」となっていて「恋空」は10位である。

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ケータイ小説とは何だ?

 若者、なかんずく女子中高生の間で「ケータイ小説」なるものが流行っていると言う。これら若者は本は読まないけれどこういうものには関心が強いようだ。何でも携帯電話のサイトにあるこの小説は百万以上ものタイトルがあるそうだ。驚くほかないが、そのうちの40冊以上が書籍化され850万部も超えているとのこと。文学としての値打ちがあるのかと言うと大変疑問ではあるそうだが、若者言葉も多くて単に日常の会話程度や軽い社会観察を書いている位の内容が殆どだろう。

125pxmova_f212i_darkmetal それにしても「あなたの文章を本にします。」などと売らんかなのインチキ商売が流行り、出版社も売れる本を出さないことにはやっていけないご時世である。これだけの発行部数があるのだったら商業化したくなるのかも知れない。新聞のコラムには携帯電話の使用そのものがお互いの空間を共有しあって、いわゆるつながっている安心感で市民権を得ている現実を見るべきだと説いている。たしかにそういう背景の延長線上で出て来た小説と言うよりブログとも言えるものなのかも知れない。

 そこに見られるキーワードは「レイプ」「援助交際」「リストカット」「純愛」などという言葉が共通していて、自分たちのもっとも身近な問題、悩みをお互いが傷を舐めあう感じで吐露しているようでもある。普通の生活に追われているサラリーマンなどにとっては、無縁な言葉であり一般的な要素はまったくと言ってよいほどない言葉である。自分たちだけの世界の中で慰めあっているだけかも知れないのに、その仲間内にだけでもと食指を伸ばそうとしている出版業界の方が蔑みの対象にも感じる。かく言う自分もブログを通して、自己の独り言に酔っているといわれそうだ。

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