無視出来なくなったケータイ小説
2007年の書籍年間ベストセラーが発表された。それによると、なんと文芸部門の3位までがケータイ小説と呼ばれる今時の女子中高生に愛読されている素人小説が売れていると言うのだ。
その中の1位は、上下巻で200万部の売れ行きをし、映画化にもなった「恋空」美嘉著の作品で映画も公開1ヶ月で240万人の動員となった。
2位はメイ著の「赤い糸」上下巻で100万部、3位は1位と同じ著者美嘉による「君空」だった。5年ほど前に登場したこれら携帯電話やPCをツールとした小説は、主として10~20代の女性の物語をテーマにしたもので文章はつたなく、純文学とは思えないストーリーの構成から異端視されてきたものだ。
老舗の文芸誌もその動向は無視できなくなり、文学は時代を反映するという説明によりこの分野での作家探しさえ始めている。本離れが進みつつある昨今にこのような形での本を売る仕組みが出てきたことはまさに時代を反映した流れと言える。ちなみに、全部門での1位は坂東真理子著の「女性の品格」、2位は田村裕著「ホームレス中学生」、3位渡辺淳一著「鈍感力」となっていて「恋空」は10位である。
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