ミシュランガイド東京2009年版の異変
ミシュランガイド2009年版が21日から全国の書店で発売された。発売以来から30万部の売り上げを誇っているこの食のガイドが注目されている。
ミシュランは元々はフランスのタイヤメーカーである。それが無関係とも言える食の世界に進出して、世界的に有名なこうしたガイドブックにまで成長したのは、さすがグルメを代表するフランス料理とも結びついているフランスならではともの現象だ。
昨年度に認定された日本の三ツ星店は、8店でこれは地元フランスのパリに次ぐ世界第2位の実績と言われている。今年度版では、新たに日本料理の「石かわ」(新宿・神楽坂)が加わって9店になった。これにより東京が本家のパリに並んで、世界一の食の都になったとされている。
ところが、この「石かわ」に思わぬ不祥事が発生した。外部に委託して作った黒豆の瓶詰めに食中毒菌が混入していたという事件だ。これを隠し立てすることなく、石かわは公表して謝罪した。この態度にミシュラン側も承認の上、三ツ星を与えたのは、それなりの評価される点があったということだろう。
ところで、ミシュランは今年にはエリアを拡大して、台東区・杉並区・墨田区・大田区・世田谷区の5区を加えて13区とし、調査員は昨年の5人から6人へと増やし、計203店が掲載されているそうだ。さらに星の数は、世界の他のガイドブックでは掲載されたとしてもその中で星のつく店は15%に過ぎないが、今回の東京の店では227個で昨年に続き世界一になっている。
総責任者のジャン・リュック・ナレ氏は、「伝統を大切にして、世界の食材から美しい料理を作り上げる東京はハイレベルの食の都」と手放しで称賛している。不景気になると外食を手控える人も増えるだろうが、ガイドブックの発行部数は強気のようだ。同氏はさらに「たった2300円で間違った店を選ばなくなる。不景気だからこそ良い支出になる」と自信たっぷりに語っている。
しかし、昨年は評判とともに批判も上がり、東京都の石原都知事は「まだまだ彼らの行っていないレストランはあると思う。焼き鳥屋だって馬鹿にしたもんじゃない」と発言している。フランス料理や寿司店ばかりの選考に苦言を呈している。それにも拘らず、2009年版には、まだ焼き鳥屋はランクインしておらず、サラリーマンの味は外国人に認知されていない。それに加えて、庶民感覚とはかけ離れた美食振りを見せたあの「ホッケの煮付け」発言をした麻生太郎総理の行きつけの「馬尻」(港区・六本木)や「ゴールデンライオン」(千代田区・内幸町)も選に漏れて掲載されていないそうだ。 「内外タイムズ」記事より
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