歌舞伎20選とはどんなものか
歌舞伎座の建て替えが決まり、現在の東京・歌舞伎座の「さようなら公演」が来年1月に行われる。それに際して、読売新聞社と松竹は「読者が選ぶ好きな歌舞伎20選」なるものを募集して、このほどその結果が出た。
トップは過去2回の調査と同じ「勧進帳」で、その中で演じられる弁慶の豪快な役どころが人気の的になっている。2位は「義経千本桜」など以下人情あふれる世話物から華やかな舞踊や新作など多彩な作品が選ばれている。ちなみに前2回の調査とは、歌舞伎座開場100年を記念した1987年と松竹創業100年を前にした調査である。
20選を順位順に上げると以下の通りになる。
①勧進帳・・・1852票 ②義経千本桜・・・931票 ③京鹿子娘道成寺・・・881票 ④仮名手本忠臣蔵・・・829票 ⑤白浪五人男・・・810票 ⑥助六・・・749票 ⑦桜姫東文章・・・545票 ⑧源氏物語・・・363票 ⑨連獅子・・・331票 ⑩恋飛脚大和往来・・・309票 ⑪菅原伝授手習鑑・・・276票 ⑫三人吉三・・・257票 ⑬阿古屋・・・256票 ⑭俊寛・・・226票 ⑮伽羅先代萩・・・224票 ⑯暫・・・195票 ⑰女殺油地獄・・・183票 ⑱里見八犬伝・・・181票 ⑲曽根崎心中・・・179票 ⑳元禄忠臣蔵・・・173票
この中には、3作品の大阪を舞台にした上方作品が入っている。「恋飛脚大和往来」・「女殺油地獄」・「曽根崎心中」がそれだ。また、上位2位から6位までは過去2回の調査でも上位を占めている。
演劇評論家の犬丸治氏は、「見た目や様式美より、ドラマとしての面白い作品に惹かれる傾向が強まっている」と話している。その一例は、「菅原伝授手習鑑」、「俊寛」「伽羅先代萩」などだ。
応募者の年代別の割合は、60歳代・25.9% 50歳代が22.0% 70歳代15.2%, 30歳代は10.1%20歳代5.1%となっている。男女別では、女性が72.6% 男性は27.4%となっているが、前回に比べ男性の比率が若干ながら増えたそうだ。とくに女性に人気があるのは、「京鹿子娘道成寺」・「源氏物語」などだが、女性が9割近くを占めている。
日本の伝統芸能の中でも、歌舞伎はその中心的存在であり一般大衆を魅了するもっとも人気のある芸能である。古来から日本人の気持ちを捉えて離さないことが分かった。
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